
■2008モデル発表
アーティストピアノサービスの提供するコンプリートピアノ、2007モデルは大きな反響を呼び、大手国際コンクールの日本代表たちをも唸らせる仕上がりを見せ、当初の目標販売台数を年内に受注することができました。しかし、わたしたちアーティストピアノサービスは、決して現存の名声や賞賛に甘んじることはありません。2007年度に数々の感動的な音楽シーンから吸収したノウハウを生かし、2008モデルへと投入することを決定。2007モデルには感じられなかった更なるタッチの向上と繊細さ、そしてアタック音と音色の輪郭を明確化する設定を開発。各種の設定値、パーツのアッセンブリー、潤滑剤の素材と使用箇所の見直しなど、多岐に渡る改良を行いました。また、試験的に演奏会での使用、レコーディングや収録を独自に行い、その成果と評論を社内外のピアニストたちによって検証を進めました。2007年の後期からはこのモデルを店頭に並べ、購入者の意見も積極的に取り入れ、現場での声に耳を傾けました。
当初の予定では、2008モデルは2008年1月からの受注予定であったにもかかわらず、前倒しにて受注を開始する決定に至り、その完成度の高さはこれまで販売されたコンプリートピアノの最高峰であることに間違いありません。
(2008年1月より、アップグレードも併せて受注開始いたします)
2008年1月からは、2008モデルを使用したピアノコンチェルトを、2007年チャイコフスキー国際コンクール最年少の日本代表、崎谷明弘氏のラフマニノフ3番の演奏をVTRにて配信。そのクオリティの高さを崎谷氏も絶賛し、正にコンプリートピアノが極限の感性によって研ぎ澄まされる様を描いています。
演奏VTRのページへ
音色豊かに表現できる
とにかく自由で素晴らしいピアノであった。
ピアニスト 崎谷明弘 |
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■ ピアノ界のスーパーメジャーが送り出す、夢の一台。
ウィーンフィル、ベルリンフィル、小澤征爾、アシュケナージ、クレイダーマン、エリック・クラプトン・・・・
目を閉じれば、大舞台で世界の名だたる面々に演奏される私たちのピアノを思い出す。数々のトップアーティストと共に、不屈の精神で情熱と感動を分かち合ってきたアーティストピアノサービス。眩いばかりの大舞台を見つめ、祈る思いで自らが提供したピアノや技術、そして芸術性や感性を試練という場で鍛え抜かれることに喜びを感じてきた。
当社のチーフコンサートチューナー古屋は常々こう語る。
「アーティストピアノサービスは、確実にメジャーとしての地位を獲得している。伝説的とも言える瞬間を幾度も経験させてもらえた。天皇陛下を前に仕事をさせてもらえたこともある。内閣総理大臣にもピアノが仲介し、僕たちを引き合わせてくれた。だから今度は僕たちが、社会に対して何ができるかを考える立場にある。メジャーができることは何なのか?何を追及し、どのような影響力のあることをしなければならないのか?本当に吟味しなければならない。きっと回答は自分たちの受けてきた恩恵の中にあるはずだ。自分たちが築いてきた『音色への情熱』という精神世界を基に、心から自分たちが惚れ込める納得のいく製品と技術を世の中に送り出したい!僕たちは”物”の価値のみではなく、”音色の価値”をアーティストピアノサービスのファンや顧客に提供し続けるんだ!」
こうした精神と思想を胸に、私たちが長年に渡り世界的演奏家たちとの協力関係により蓄積してきたテクノロジーとデータ。そのテクノロジーとデータを存分に注ぎ込み創り出す一台、それがコンプリートピアノである。現存するピアノを基に、チューニングメーカーとして全く新たなる息吹を吹き込む。自らが獲得してきた芸術性を余すところなく表現し切れるパーツアッセンブリを設定。トップメーカーであるレンナーやヤーンを、ピアノサウンドを構成する部材(声帯)に採用し、情感豊かでストレートにクリアな音色を創り上げる。響板ニス、弦、ハンマー、その他各種パーツ部分にアーティストピアノサービスの哲学を取り入れ、国産ピアノの安定性、信頼性などの長所を併合。圧倒的ハイパフォーマンスによりピアノ音楽界をリードしてきたアーティストピアノサービスが、メジャーとしての意気込みを、カスタマイズという形で表現する。

『音色への情熱』という源流を脈々と注ぎ込まれるコンプリートピアノ。全てのピアノには当社独自のシリアルナンバーが刻み込まれ、エンブレムが取り付けられる。エンブレムは私たちの栄光ある歴史を存分に謳い上げ、アーティストピアノサービスの手によりカスタマイズされた証ともなる。設立当初より世界的演奏家との積極的なパートナーシップを展開し、大きな成果を上げると共に、そのノウハウと経験を吸収・投入されて開発された名誉ある歴史を継承する、当社のエンブレムを付けた全てのモデルは、アーティストピアノサービスが最高峰の場で培ってきた熱くピュアな精神が息づいているのである。
■ 栄光と名誉ある歩みを支える、革命的アイディアを産み出し続けるモンスターチーム。
現在の主要なメンバーたちは、コンプリートピアノの開発を進める上で毎週理解するのに二晩はかかりそうなアイディアを皆が会議に持ち寄った。そのアイディアの多くは大凡この業界の常識では有り得ないものも多かったが、「常識外」とか「規格外」のアイディアは、このチームに持ち込むことにより具体的に多くのブレークスルーを齎し、我々をメジャーへと導く一助となった。
事業部長の鈴木は、自らの立場をどう扱うかについて熱く語った。
「この立場を得たからこそ皆に訴えたい。日本の全てのピアノ商は今、その「存在意義」を問われている。今更驚くことではないが、現存する「非電子楽器」の多く、またはその「全て」は、テクノロジーの進歩により多くの「電子楽器」での模倣により代替が急速に進んでいる。例えばレコーディングの現場においては、現在メジャーレーベルから発売されている楽曲で使用された楽器の多くが電子楽器によって奏でられている。プロの現場では既にアコースティックは「少数派」の位置付けなのだ。こうなると、ピアノ商の存在価値は何処にあるのか?ということになる。」
確かにアコースティック・ピアノがレコーディングの全ての現場で電子楽器に代替されるなどということはないのかもしれない。さはさりながらアコースティック・ピアノを使う録音自体が既に「マイナー・リーグ」なのだ。プロの需要に見放された物の末路はどうなるのか?ピアノはもう音楽の「夢」を与えることが出来ないのか?
我々も「斜陽」であることに自覚はある。しかし、こう考えた。
「なら、どうやったら再び陽は昇るのか?」と。
毎日夢ばかりを語るメンバーに、現実を見て鈴木が冷や水を浴びせることもあった。でもその冷や水を跳ね返す程の「夢」がこのモンスターチームにはあった。モダン・ピアノの黎明期がそうであったように、具体的に「ピアノの夢」を皆に語り、本当に価値のある音色を「証拠」として世に示すことで、この「夢の塊」にニュー・パラダイムを起せると本気で信じているからだ。
そして何よりもそれを具体的に信じて突き進む者だけに、ピアノを愛する者としてのアイデンディティが与えられるからだ。
■ チャレンジ精神。コンプリートピアノはこうして生まれた!
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| 国際的ピアニスト、秋吉敏子氏が国際交流基金より表彰された際、当社が抜擢されコンプリートピアノのフルコンサート仕様を選択した。この表彰式は、天皇陛下拝謁行事であり、コンプリートピアノを介してこれ以上ない名誉と栄光、そして社会的地位と信用を私たちが手にした瞬間でもあった。コンプリートピアノは、メジャーとして正にこの瞬間認められることとなった。 |
アーティストを支える。それは言葉で発することは簡単ではあっても、実際にこの行為を実行しようとするとき、多大なる覚悟が必要なことはどんな方でも容易に想像がお付になることでしょう。最高峰の技術力は最低限の能力であり、それ以上に芸術を理解する鋭い感受性と、美を追求する探究心、そして人間的な大きさや魅力といった要素も必要となり、リスクもそれなりに存在します。しかし我々は情熱を支えとしてあえて非常に辛いと思える道のりを選び、今日の地位を築くに至っております。険しい道のりを選択した理由は単純であり、自らが音楽を心から愛し、アーティストたちを心から尊敬し、何よりもピアノが大好きであったからという、至って極々当たり前であり、アーティストピアノサービスらしい不屈の精神が、挑戦者としての魂に火を付けたたのです。
『音色への情熱』当社を運営する上で最大の主題であるキーワードですが、どんなに大きな山が目の前にはだかろうと、この情熱を支えとして一身にピアノと共に歩んでまいりました。
アーティストを支えるわけですから、当然コンサート会場やあらゆる場所での演奏に立会い、その場で直接私たちは音楽と感動を共にします。常に目の前で行われる演奏に対して、見て、触れて、感じて、最高の演奏と音楽を創作するために、最善の努力と知恵を振り絞ります。
「今回の企画はスタインウェイを持込めない・・・さあどうする。仕事を依頼された興行主は一級の大手。アーティストはメジャー級。しかし、都合でどうしてもスタインウェイが使用できない。スタインウェイを持込めば、繊細なピアノゆえ必ず調子が悪くなるシチュエーション。」
どうすることも出来ない八方塞の私たちは考えに考え、一つの方向性が見え、こう考えたのです。
「ボディを国産のままアクションや必要部品を交換して、世界的アーティストたちの演奏に耐えるだけのものを作ってしまおう。ボディが国産品であれば、過剰な移動や野外でのコンサートでも安定してポテンシャルを発揮できる。今回みたいな無理難題の多い企画では、スタインウェイは確実に不適格で演奏中にアクションの調子が悪くなったり、雑音が出たりする可能性大だ。とにかく国産をベースにしよう。そして、このピアノは必ずこの手の企画を受注した時々に使用し続けることが出来るはずだ。」
そう考え、そこからとてつもない量の開発と研究を積み重ね、完成型としてアーティストたちに提供することが出来るようになったころには、逆にそのピアノを売って欲しいという要望が出るまでに進化を遂げていました。
しかし、開発時は苦労の連続で、世界的アーティストたちの音楽を目の前に、自分たちの提供するピアノがどこまでのポテンシャルで演奏を支えきれるか期待と不安で心を弾ませながら、「これでいいか・・・。いやだめだ、更なる上が存在するはずだ。」という思いを何度も噛み締め、とにかく最上を、最善を、最高峰をと追い続け、あくなき道を歩み続けました。
とにかく駄目だと思うのであれば即刻改善であり、良いと思えたものはそのままフィードバックする。こうしてコンプリートピアノは、改善と改良を第一線の世界的アーティストとスター調律師により洗練されてきました。
通常では考えられないくらいの労力と、あくまでアーティストからのOKを頂くために全精力を注ぎ込み、ようやくここまでの形に出来たというが正直なところです。そして、その全ノウハウを投入して、企画、開発、改良、製造を全て当社内の一部の人間たちにより、一貫した哲学と思想の下お届けされるのがコンプリートピアノです。
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